■ Live 1998/4/14 at Middle East(Boston)

久々のボストンでのライブです。しかも久々のMiddle East。やっぱり個人的にはここがボストンで一番好きなハコですね。今日は約半年ぶりのSuperchunk。いやぁ、最近思うんですけど、ボストンって大体半年に一度くらいのペースでライブに来るんですよね、いろんなバンドが。だから、一度見て気に入ったバンドは出来るだけ見ておきたいと思っていくんです。今日見てきたSuperchunkもそういうバンドの一つ。前回、去年の10月に見て、その意外なパンチ力を見せ付けられ、ぜひもう一度見ておきたいと思っていたバンドです。

さて、ホントは前座から見ようと思っていたんですが、
Middle Eastに着いたのが前座の最後の曲の途中でした。ああ。前座が2バンドあると思っていたのに、1バンドしかなくて、いつもより早かったようです。まぁ、Superchunkに間に合ってよかったとホッと一息。

さぁ、セットチェンジが終わると出てきた面々たち。ドラム君はさらにジョンスペ似の顔に磨きがかかり、ギターののっぽの人はさらにハゲが進行。。。。。と、そういうのはいいんですが、とにかく始まりました。最新作からの
Europian Medicineをオープニングにのっけから飛ばしまくるMacとその仲間たち。いやぁ、今回もまざまざとそのパワフルさを見せ付けられました。オープニングの曲から自分のギターの弦を切ってしまったMacは、それにもめげずに2曲目、3曲目と積極的に動きまわり、ここぞとばかりにギターを掻き鳴らす。ベースの女の子はぴょんぴょんジャンプしまくりながらベースラインを奏でる。そして、ドラムはWatery Handsのクリップで見せたようなおとぼけぶりがウソのようにパワフルで勢いのあるドラミングを披露する。とにかく、CDで見られるようなメロディアスなポップというよりも、ほんとにハードなパンク。極上パンクポップとでも言うんでしょうか、そんな感じですね。非常に特徴のあるMacのボーカルがポップなメロディラインにあわせて歌っていても、演奏はめっちゃハード。そして、Macのボーカルもだんだん首に青筋立てるほど熱が入ってくる。

その後、数曲、ハードな曲が続き、ようやく自分のギターに弦を張ってもらった
Mac。そして、私のお気に入りのWatery Handsから、Song For Marion BrownWatery Handsでは、前回ほとんど聞こえなかったmoogの音も今回はばっちり。そして、その後、激ロックチューンな曲が数曲続き、Marqueeへ。この曲も、本人たちがそう表現していたようにメロウな曲なんですけど、後半の盛り上がりぶりはまさにパンク。そして、ノイズの嵐。いい曲です。そして、その後、数曲やった後終了。

かと思ったら、関係者らしき人がやってきて、
“More Superchunk!!!!とだっさーい跳ね方で紹介。(アンコールはやはり4曲程度だったかな。とにかく今回は前回にもましてパワフルなステージを休むまもなく見せてくれました。

ホントに、このバンドはライブがすばらしい。バンドには
CDを家でじっくり聴くのに向くバンドと、ライブでがんがんのりまくるのがいいバンドと両方のタイプがあると思うのですが、このバンドに関してはどちらにも向いているような気がします。CDのメロディアスでポップな感じが大好きならば、ライブの押し捲るような音圧はちょっとはげしすぎるかもしれませんが、CDで物足りないなぁなんて思ってる人はぜひライブを見てもらいたいです。きっと見る目が変わってくることと思います。